「ポメラ×note」ではじめる投稿生活のススメ

ポメラで投稿生活、はじめませんか?

皆さんは日頃、文章を書くとき、どんなデバイスを使って執筆していますか?
僕は、2017年頃からデジタルな文章は「ポメラ」を使って書くようにしています。
ポメラはキングジム社から出ている「ポケット・メモ・ライター」で、どこにでも持ち運べる小回りのよさと、シェルを開けばすぐに文章を打ちはじめられる、人気の執筆デバイスです。
これまでに様々なタイプが販売されていて、
・DM250
・DM200
・DM30
など、型番ごとによって特徴や機能の異なるポメラが発売されてきました。
僕がいま使っているモデルは、現時点で最新モデルの「ポメラDM250」で、ポメラを使うことで執筆活動を楽しんでいます。
noteでは「ポメラ日記」と題して、文学周りのトピックをフリートークのように語るコンテンツを100記事以上作ってみました。
今回は、
◎なぜ「ポメラ」を執筆道具として使うのか?
◎「ポメラ」×「note」は相性がいい
の2本立てで、それぞれお話してみようと思います。
なぜ「ポメラ」を使うのか?

ブログ記事やプライベートな文章を書いたりするとき、よく使われる組み合わせは、
・モバイルノート+エディタ(MS Wordなど)
・iPad+外付けキーボード
・スマートフォン+メモアプリ
などがあります。
とくに近年は、スマートフォンや小型タブレットが台頭し、プロの作家さんのなかにも「スマートフォン」で書くという方も増えてきているようです。
ポメラは「文章をタイプして、テキストデータとして保存する」のが主な使用方法で、文章を書くことに特化したデバイスと言えます。
文章をデジタルに記録するものは、いまの時代ならもっと手軽なものがあるのに、なぜこの「ポメラ」を愛用しているのか、というと、
①アナログなキーボードの打鍵感が好きだから
②起動までの早さと小回りの良さ
③執筆作業への没入感が高い
④ブログ~小説など幅広い用途の文章を一元管理できる
⑤ポメラでタイプすることに馴染んでいる
の5点があるかなと思います。
順番にチェックしていきましょう。
①アナログなキーボードの打鍵感が好きだから

ポメラを好んで使っている理由のひとつに、アナログなキーボードと一体型であるから、という点があります。
キーボードと一体型というと、クラムシェルのノートPCや、モバイルノートを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、7~8インチほどのサイズ感で、文章作成に特化したモバイルギアというのは、ポメラの他には見当たらず、その点において唯一無二のデバイスです。
スマートフォンでの文字入力は「フリック入力」になり、文章をタイプしている実感が湧きにくいことがあります。
僕は普段は在宅のライターとして活動していますが、タイピングで押下したキーの跳ね返りの感触があるから、文章にリズムが生まれやすくなると感じています。
文章を手書きで書くときもそうですが、指先に適度な刺激があることにより、思考が活性化されやすくなる利点があります。
使っているデバイスによって、その使用者が書く文章も変化するのではないかと、僕は考えています。
アナログなものが好きな方にとって、ポメラはいい選択になるデバイスだと思います。
デジタルデバイスだけれど、アナログな文具の雰囲気を残していて、手に馴染んでくる感覚があるのがポメラの不思議なところです。
②起動までの早さと小回りの良さ

ポメラのいいところは、シェルを開ければ、すぐに執筆モードに入れる点です。
ポメラを物理的に開くだけで、同時に起動状態になり、スムーズにタイピングの体勢を整えることができます。
もともとは「ポケット・メモ・ライター」とあって、会社の議事録などに使われることを想定されてきた歴史があり、スピード感のある文章作成はポメラの本懐と言えるでしょう。
この点、ノートPCだとエディタを開くまでに一手間掛かったり、前回に開いていたブラウザが表示されたり、不要なポップアップの通知が出ることがあります。
これから文章を書きますよ、というときにノイズが入ると、なかなか最初の一文目もおちおち書けなかったり、べつの用事が気になり出したりするかもしれません。
僕はこういった事態に遭う確率をなるべく減らしたいので、ポメラを選んでいるところがあります。
小回りが利くメリットは、外出時にポメラを持ち出したときに感じます。
僕は喫茶店のテーブルなどで「ポメラ日記」を書くのが好きなのですが、店によっては一人分の席幅が狭いことがあります。
こういうときにポメラなら、いつテーブルに出しても邪魔にならない大きさなので、小さなカウンター席でも文章を書けちゃったりします。
喫茶店のテーブルに置いても圧迫感がなく、さっと出してさっと仕舞えるところがあり、小さめデバイスが好きな方にもおすすめですね。
映画館ポメラガチ勢。 pic.twitter.com/wC0O3h0pDv
— もの書き暮らし(kazuma) (@kazumawords) July 20, 2025
③執筆作業への没入感が高い

ポメラは用途が合っている人が使うと「いつもより文章が書けた気がする」と実感しやすいデジタル文具です。
実際にポメラを愛用している方は「~割増しで書けた」という報告もSNS上でよく耳にします。
ポメラを開くと、目の前には7インチディスプレイとキーボードしかなく、「打つしか」なくなります。
「この文章を書くしかなくなる状態」を一瞬で立ち上げられるのが、ポメラの最大の利点といっても過言ではありません。
文章を書くことって、頭で考えたことをタイプすればいいだけだから、簡単と思われがちです。
最初の執筆のモチベーションが高いときなら、「誰でも簡単に書ける」はあながち嘘でもないでしょう。
ただ、それが数ヶ月、数年と続いていく営みになると、ほんの少しの差が大きく開いてきます。
ライターや作家、ブロガーなど「文章を書くこと」を生業にする方にポメラの使用者が多いのは、他のデバイスにはない「書きやすさ」があるからじゃないかと僕は思います。
④ブログ~小説など幅広い文章を一元管理できる
僕はネット上で投稿する予定のある文章は、すべてポメラを使って下書きを作ります。
ひとつのデバイスのなかに「文章のネタ」を詰め込んで管理ができるため、
一元管理!
・文章をつづきから書く
・アイデアを書き留めておく
・下書きを作ってみる
・文章の読み直し
・推敲
・プロットの作成
など、好きな作業がいつでもどこでもできるのがポイントです。
記録する媒体をひとつに統一しておくと、文章の保存先に合わせてデバイスを変える必要もなくなり、
アイデアを思いついたときに、「書きたいor読みたいファイルがない」状態を防ぐことができます。
⑤ポメラでの打ち方に馴染みがある

これはポメラユーザーあるあるなのですが、ポメラのキーピッチは、フルサイズキーボードよりもやや小さいため、はじめの頃は少し慣れが必要かもしれません。
何年もポメラで文章をタイプしていると、フルサイズではなく、ポメラのキーピッチに慣れていくため、段々と次第に打ちやすくなっていきます。
仕事でどうしてもフルサイズキーボードを毎日のように使う方は、ズレを感じることもあるでしょう。
ただ、僕が使っている用途では、誤差の範囲内なので、タイプミスが許されないような職場でなければ、プライベートで日常的にポメラを使っていてもよいのではと思います。
ポメラ×noteで文章を書くメリットについて

「ポメラを買ったはいいが、何に使えばいいか分からない」という話もときどき聞かれることがあります。
僕のおすすめの使い方は、ポメラを使って投稿生活を楽しむことで、とくにnoteと組み合わせると、相性がいいのではと思います。
ポメラ×noteの相性がいい理由としては、
・noteはプレーンなテキスト投稿が可能
・2000~4000字の記事用として適当
・クリエイターに興味を持って貰いやすい
といった理由が挙げられます。
①noteはプレーンなテキスト投稿が可能

ポメラとの相性を考えると、投稿先としてnoteはとくにおすすめのプラットフォームです。
WordPressのブログと違い、noteは初心者でも投稿がしやすい、プレーンな文章がベースになっています。
文字の装飾やデザインについて考えるストレスが少なく、ポメラのテキストデータを直接流し込むことで、記事の下書きを作ることができます。
noteでの投稿は、ジャンルに特化した記事などもありますが、日常生活で気付いたことや、身辺雑記などを綴る方が多い傾向にあり、気軽に投稿生活を楽しめるのがポイントです。
共有の際には「ポメラリンク」という機能があり、専用のアプリを使うと、他のデバイスにポメラのテキストを簡単に共有することができます。

iPhoneやiPad、MacなどのiOS製品をお使いの場合は、「ポメラリンク」から「純正のメモアプリ」に文章データを飛ばすのがおすすめで、
iCloudで文章データを共有することで、編集したテキストをそれぞれのiOSデバイスで参照できるようになります。

僕の場合は「ポメラ日記」の下書きを出先の喫茶店などで書いておき、ポメラリンクでMacに飛ばして、投稿前に体裁を整えてからアップしています。
ポメラで文章を書ける分、外出先で気軽に文章を書いて書き溜めておくことができるため、記事のストックが作りやすいところがあります。
「書いて」からWebに「出す」までのサイクルが短縮されるので、とくにnoteなどの雑記ブログで更新頻度を上げることができます。
noteは、更新ペースのサイクルが高い方が注目を集めやすく、結果的に多くの人に読まれる機会が増えます。
僕はnoteでのテキストベースの投稿を考えている方には、ポメラをおすすめしています。
②1000字~4000字のシンプルで短い記事がnoteに合う

noteでの一般的な記事は1000字~4000字の文章をコンスタントに投稿されている方が多い傾向にあります。
ポメラは、長文の作成も十分に可能ですが、ポメラ単体で完結させようとすると「一覧性」に欠ける点があります。
ポメラのディスプレイは7インチディスプレイで、画面の幅がどうしても限られてしまうので、長い文章の編集についてはあまり得意ではない性質があります。
逆に言えば、スクロールの必要が少ない、短い記事であれば「一覧性」の問題はデメリットにはなりません。
noteでアップする記事は1000~4000字辺りが主戦場になっていて、専門性を含む記事でも1万字前後で収まることが多いです。
これがnoteの記事作成用途として、ポメラが合っている利点となります。
③クリエイターに興味を持って貰いやすい

noteは様々なジャンルのクリエイターが集まるプラットフォームです。
キングジム社のポメラは、幅広い層から支持や注目を集めていて、
・Webライター
・作家
・ブロガー
・脚本家
・翻訳家
といった文筆・ライティング界隈だけでなく、
・写真家
・漫画家
・旅行好き
・ノマドワーカー
・お笑い芸人
・映像/演出家
・アイドル
・ゲームクリエイター
・ゲーマー
など、多彩なジャンルのクリエイターに興味をもたれることがあります。

日本中のクリエイターがゆるく集まっているプラットフォームとしては、noteの知名度が抜群です。
ライターやブロガー同士のつながりもよく聞きますが、ポメラはジャンルの垣根を越えて興味を持たれるデバイスなので、
こうしたクリエイターが集うnoteのようなプラットフォームを選ぶと、反応を得られやすいメリットがありますよ。
ポメラ×noteで投稿生活をスタートダッシュ!

今回は、ポメラとnoteを組み合わせると相性がいい、というお話でした。
僕もnoteで「ポメラ日記」を連載しておりますので、ぜひ文学関係の話題をチェックしたり、コメント欄などに遊びにきてくださいね。
みなさんと一緒にポメラで投稿生活を楽しめれば嬉しいです。
それでは、よい「もの書き暮らし」を。
2025/07/22
kazuma
