書くこと
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もの書きの理想の休日(オフ)を考えてみた件

kazuma(管理人)
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もの書きの「休日はどうする?」問題

もの書きの皆さんは、休日をどのように過ごしていますか? 

普段はサラリーマンの方も土日には「週末作家」になったり、時間をたっぷり使える土日に小説の執筆を進める方もいらっしゃるでしょう。

Oimo(おいも)
Oimo(おいも)

小説、書いてみたいんだけどな……。平日は忙しくて。

友人A
友人A

あっ、oimo(おいも)ちゃんだ。なら、週末に書いてみたらどう?

Oimo(おいも)
Oimo(おいも)

うーん。いつも一行も書けないまま、来週になっちゃうの。

友人A
友人A

(いったいどんな風に週末を過ごしているんだろう……?)

Oimo(おいも)
Oimo(おいも)

(おいもちゃんは、すやすやと眠っている)

など、もの書きの方にとってもオフの過ごし方は難しかったりしますよね。

今回は、もの書きにとって理想の週末の過ごし方や、リフレッシュの方法を考えてみることにしましょう。

「週末作家」ではじめる執筆生活

普段、お仕事をされている方にとって、小説執筆のスケジュールはかなりタイトであることが多いかと思います。

本業の方が忙しくて、とても趣味の小説までは手が回らず、いつの間にか創作から遠ざかってしまった、という経験はありませんか。

リタイア後に第二の人生として、小説に打ち込む方もいらっしゃいますが、「若いときにもっと本を読んだり、書いたりしておけばよかった」と後悔する方もいるかもしれません。

もし、創作の道に進みたいという気持ちが少しでもあるなら、やはり「そのときにしか書けない文章」があるので、生涯を通じてゆっくりと小説執筆を楽しんでいくスタンスをおすすめします。

僕は二十代の頃に一度、文学学校に通っていた時期があるのですが、昼間に通われているのは主に若い学生か、主婦の方、もしくは定年後に執筆をはじめた方が多い印象でした。

夜間部の方には社会人の方もいましたが、おそらくかなりハードなスケジュールであったと思います。

唯一、時間を掛けて創作に専念できる時間があるとしたら、週末の「金・土・日」くらいが、まとまった時間が取れるチャンスではないでしょうか。

なので、今回は「金曜午後〜日曜夜」に掛けてできる、「週末作家」の過ごし方をご提案できればと思います。

もの書きの週末の過ごし方、6選

今回ご紹介する『もの書きの理想の週末の過ごし方』は、

もの書きの理想の週末の過ごし方、6選

①執筆用品を鞄の中に忍ばせておく
②まっすぐ家に帰らず、喫茶店や書店に立ち寄る
③家事を先に済ませて、執筆時間を確保
④お気に入りの執筆スタイルで書く
⑤友人と会って「小説の話」をする
⑥あえて「書くことから離れる」

の6つです。

①執筆用品を鞄の中に忍ばせておく

僕は現在では在宅ライターとして活動していますが、過去に通勤があったときは、「水曜日と金曜日は執筆の日」と決めて、ポメラや読書用の本、ノートなどを鞄のなかに忍ばせていました。

外出先で「小説の執筆」をされる方は少ないかもしれませんが、執筆用のポメラやモバイルノートがあれば、出先でも原稿を読み直すことができます。

また小説をプロではなく、アマチュアとして書くなら、ネット上でブログ記事などを投稿される方も少なくないと思います。

僕自身もブログを書くのは、小説とはまた違った楽しみがあって、noteやWordPressの当ブログ(もの書き暮らし)の記事を書いてきました。

出先でブログの草稿を作っておくと、かなり投稿が捗ります。

なぜ、出先で書いておくのがいいのかというと、


①ブログは外でも書ける文章だから

②ブログの執筆を済ませると、小説に使える時間が増える
③家の外と中でメリハリをつけて文章が書ける

この3つが理由になります。

最近のWeb小説は、読者に読まれる機会が増えていますし、投稿サービスやSNSをうまく利用する書き手の方もいらっしゃいます。

無名のアマチュアの作品だと、やはり読んでもらえる機会が少なくなってしまいモチベーションが続かない方も多いです。

適度にブログなどの投稿を続けていると、記事が縁になって読者の方に作品に触れていただけることもあります。

もちろんプロを目指すのであれば、ブログやSNSを一切やらずに、黙って公募に出し続けるのが、王道であると思います。

でも、そうではなく「もう少しゆるく創作を楽しみたい」「週末だけでも文章を書いてみたい」方には、noteやカクヨムなどの投稿サービスを併用する形をおすすめします。

最近は、Web上での小説コンテストなども充実していて、かしこまった応募原稿を作る手間もなく、作品をWeb上で公開しながら審査にも出せる公募が増えています。

小説で何年やっても芽が出なかったが、ブログやライティングが楽しかったのでそっちの道に進むことになった、という管理人のパターンもあります。

一口に「小説が好き」「本を読むのが好き」「文章を書くのが好き」といっても、文章や本と関わる道は意外とあったりするので、色んな可能性を潰さずに模索するのがいいと思います。

話が逸れましたが、もし文章を書きたいなら、一週間のなかで『〜曜日は執筆の日』と決め、その日は執筆に関わるデバイス、読書用の本、ノートやペンを持ち歩いてみましょう。

とくに週末を迎える「金曜日の午後」に執筆用品を持ち歩くのがおすすめです。

②まっすぐ家に帰らず、喫茶店や書店に立ち寄る

これも兼業の書き手の方がよくやるテクニックですが、「まっすぐ家に帰らずにあえて寄り道をして、執筆や本に触れる時間を作る」というものです。

そのまま自宅に帰ってしまうと、完全に「休日モード」に入ってしまって、とても執筆するような気になれないことってありませんか?

これは、僕が在宅での仕事をはじめたときに気がついたことですが、休日に入るときに、いきなり「オフ」にするのではなく、少しずつ慣らしていく方が過ごしやすくなります。

人間ってコンピューターみたいに「オンとオフ」のスイッチが明確にあるわけではないので、瞬時に仕事モードからリラックスのモードへ切り替えられないところがあります。

そこで、仕事でもなく、家事をして過ごす時間でもない、『宙ぶらりん』の時間を緩衝材(かんしょうざい)として挟んだ方がいいんです。

作家って昔から、『何をしているかよく分からない』ところってありますよね。

たとえば「散歩する」趣味があったり、とくに定職に就くわけでもなく「ぶらぶら」しているように見えたひとが、巡り巡ってあとで作家として活躍しているケースもあるのでは? と思います。

もちろん、ほんとうにぶらぶらしているわけではなくって、実はその『宙ぶらりん』の時間が、創作のアイデアを得るためのきっかけになっていたり、誰にも見えないところで文章に触れたりする時間を作っていたりするわけです。

そういう「仕事でも、家にいるのでもない、小説や本に触れる時間」を作るために、喫茶店や書店などにあえて立ち寄ってみる。

あるいは、公園のベンチに座ってまったり本を読んだり、図書館でスケジュールを立てたりするのもいいかもしれません。

『宙ぶらりん』の時間のなかに自分を置いてみることが、創作の思わぬ突破口になることもあります。

③家事を先に済ませて「執筆時間」を作る

家に帰ると、洗濯物や料理、食器の洗い物など家事が溜まっているかと思いますが、先にちゃちゃっと済ませておきましょう。

金曜日の夜に「何の用事も入らない、誰にも邪魔されない空白の時間」をどれだけ作れるかがポイントになります。

気分が進まないときは、好きな音楽を聴きながら洗濯物を片付けたり、時短で作れる調理器具を使って、なるべくラクに済ませるのがおすすめ。

僕は自宅で使える「おひとり様用の高速炊飯器(弁当箱型)」や「ホットサンドメーカー」などを使ったりします。

お風呂に入るのが億劫でなかなか入れない方は、入浴が楽しくなるようにちょっといいシャンプーやボディーソープを使ってみるのもいいでしょう。

シャワーを浴びていたり、湯船に浸かっているときに「小説のアイデア」を思いつくこともありますので、これも「創作のため」と思って入ってしまった方がいいです。

お風呂に入ってさっぱりとした後は、リラックスして机に向かい、好きな文章を書いたりして過ごしましょう。

④お気に入りの執筆スタイルで書く

僕は書いていて「原稿が捗りやすい時間帯」があるんじゃないかなと思っています。

たとえば、昔の海外作家の生活時間を調べてみると、けっこう執筆時間だけはきっちりリズムが決まっているように見えるんですね。

たとえば、トルーマン・カポーティは昼間にベッドやソファの上で4時間くらい書き、日が暮れてから翌朝に見直す時間を作って、タイプライターで原稿を仕上げていったという話が残っています。

なお、本人は自分のことを「水平作家」と呼んでいて、ソファやカウチに寝そべって書き、手の届くところに必ず煙草とコーヒーを置く習慣があったみたいです。

パトリシア・ハイスミスは「朝型」の作家で、午前中に3、4時間、調子がよければ「約2000語」を書いたと言います。

ハイスミスはベッドの上に座って書き、煙草と灰皿、マッチ、コーヒーの入ったマグに、ドーナツと砂糖を持った皿を置いていました。

こう見ると、執筆時間だけでなく、その作家独自のルーティンや儀式があることが分かります。

『天使よ故郷を見よ』を書いたトマス・ウルフは、完全な『夜型』で深夜の零時から執筆をスタート。

途中で窓際で煙草を吸ったり、立ち上がって部屋のなかをうろうろしたりして、明け方まで書いていたそうです。

トマス・ウルフは身長が6フィート6インチ(198cm)の大男で、ちょうどいい机がないので、いつも冷蔵庫の上に原稿を置いて書いていた逸話もあります。

出典:『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』メイソン・カリー著 金原瑞人・石田文子訳(2014)フィルムアート社

つまり、作家になるひとは自分に合った「執筆スタイル」を必ず見つけているんですね。

「何時から何時までは書かなくてはいけない」ではなく、だいたい「この時間に書いたら捗る」感覚を体感で知っていて、自然と好きな執筆スタイルを見つけていくものじゃないかなと思います。

あとは皆、お気に入りの「執筆時間」を作るためのアイテム(ベッドや煙草、コーヒー、砂糖付きのドーナッツなど)をそのときに用意していて、「ひと息入れたり」「執筆をはじめやすい」方法を知っているところがあります。

カポーティは時間が遅くなるにつれて飲み物を変えていて、コーヒーからミントティー、シェリー酒、マティーニを飲んでいたそうです。

僕も、そんなカポーティの「カメレオン方式」をまねてみて、朝のライティングは「ルイボスティー」、昼は「緑茶」、夕方は手回しのミルでごりごり豆を挽いて「カフェラテ」を淹れ、ブログや小説の執筆を楽しんでいます。

皆さんも、お気に入りの執筆環境を整えて、「書く時間」「読む時間」を楽しんでみてください。

⑤友人と会って「小説の話」をしてみる

週末には気の合う友人と「小説の話」をしてみるのもおすすめです。

それも、オンラインではなく、「実際の対面で話す」のが一番いいかなと思います。

オンラインでやってしまうと、相手が見えない分、お互いの「小説論」をぶつけ合うような不毛なことになったり、すれ違いが起きやすかったりします。

できれば「小説」に理解があるけれど、まったくべつのことをしている「畑ちがいの友人」と話すのが一番いいヒントをもらえることがあります。

それもかしこまって「小説の話」をしに行くのではなく、会話の行きがかりで自然と小説が話題に上がった、あるいは、たまたま道の途中にある書店に入ってみたから、という感じがいいですね。

作家の村上春樹さんは、原稿ができあがったら奥さんに読んで貰う習慣があるそうで、お相手がいる方はそんな方法もあります(実際に読んでもらえるかどうかは別ですが)。

あとは、もし小説を書いている知人がいるなら、一緒に「もの書き会」や「読書会」をやってみるのも面白いかなと思います。

お互いがどんな風に書いているか、どんな読み方をするかが分かったりするので、べつに頻繁にやらなくても、年に1、2度だけでも十分だと思います。

僕も過去にネット上の伝手で「もの書き会」に参加したときは、小説について考え直すきっかけになったり、他の参加者の方の執筆方法を知ることで刺激になっていました。

全国各地で開催されている「青空古本市」もおすすめで、路上に本が並んでいる光景は何度見てもやっぱり「本のお祭り」感があります。

有名な神社やお寺の境内で開かれていることもあり、観光と一緒に楽しめるので、本好きの友人と行ってみると楽しいですよ。

⑥あえて「書くことから離れる」日を作る

これは特に在宅のお仕事や、ライター・ブロガーなど、文章を書く仕事をしている人に勧める方法ですが、あえて「書くことから離れる日」を作ってみるのもリフレッシュになるかなと思います。

もちろんスティーヴン・キングみたいに「クリスマスや感謝祭、誕生日のほかは1年中ずっと書いて」いられればいいのですが、やっぱり人間なので休息も必要です。

平日の週5、6日は書き続けているとするなら、最後の1日はあえて「書くことから離れてみる」のも一つの方法です。

在宅での作業は、デスクワークになるので姿勢が固まりやすく、座りすぎは腰痛になって、いずれ執筆生活を続けることが難しくなってしまうでしょう。

適度な運動も必要なので、週に一度だけ外を走ってみたり、街中を歩き回るのもいいかなと思います。

小説には優れた作品が沢山ありますが、それでもやっぱり「小説やフィクションだけでこの世界ができているわけではない」ので、むしろその「活字の外側にあるもの」をきちんと経験しておくことが、あとで書くときに役立つと思います。

小説の書き方は、時間を掛ければいくらでも試すことができます。本もその気になれば、何冊でも読める方もいるかもしれません。

でも、そこに書かれているものは自分の実際の人生ではないんです。

架空の人生を物語の中に作って、それで自分の人生を埋めたり、誰かが書いた物語をいくらなぞっても、その誰かになることはできません。

作家の中村文則さんが、『自由思考』という本のなかで、『作家志望の方々へ』というタイトルで文章を書かれているので、最後に引用して終わります。

作家志望の方々、何かを目指している方々に一番伝えたいのは、何かになってから自分の本当の人生が始まる、とは思わない方がいいということ。何かを目指しているときも、かけがえのないあなたの人生だということ。だからどうか、辛いことが多いと思うけど、その間も楽しんで欲しい。できるだけでもいいから、楽しんで欲しい。

『自由思考』中村文則著 河出書房新社 単行本(2019) p.141-142より引用

2024/05/08

kazuma

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