短編第十作「ゴースト・ライティング」公開のご案内
短編第十作「ゴースト・ライティング」を無料公開中!
新年、あけましておめでとうございます。今年も、文学ブログ「もの書き暮らし」の運営をはじめました。
年明けのご報告となりますが、「ゴースト・ライティング」という小説を公開しました。
この作品は、短編・中編制作の第十作にあたる作品で、noteにて無料公開しています。
新年の1月6日に公開したばかりなので、未読の方は、よかったら気が向いたときに読んでいただけると嬉しいです。
ここからは、今後の創作活動の方向性についてお伝えしようかなと。ちょっとした余談としてお読みください。
今後の創作活動の方向性について
「ゴースト・ライティング」は、2024年に丸一年かけて書いた作品でした。
書きながら「どうすれば自分の語りになるのだろう?」と考えながら書いた作品です。
とくに公募に出すわけでもなく、締め切りも設けずに書いていて、ライティングの作業が終わったあとの時間で、ひとりでちまちまと作品を制作していました。
色々と書いてみて分かったのは、僕は趣味で創作をやっていた方がいいんじゃないか、ということです。
新人賞への応募を止めてから、三~四年ほどが経ちます。個人の趣味の範囲内で、短編~中編作品の制作を続けてきました。
何度書いても、やっぱり僕の書くものは、小説作品と呼ぶにはほど遠いものであったし、人に喜んで貰えるような小説ではないんだ、ということが何となく分かってきました。
もともと、僕は小説の制作を、病棟にいる間のリハビリとしてはじめています。
当時は、自分の周りに信頼できる人がほとんどいませんでした。心の底で感じていることを打ち明けられるのは、一冊の大学ノートのなかだけでした。
そういう個人的なところから書きものをスタートして、はじめは作家を目指していたけれど、ほんとうのところは、ひとりで打ち込んでいけるものがあれば、何でもよかったのかもしれません。
病棟のなかに持ち込めるものは、百均のボールペンとノート、文庫本くらいのもので、そのなかで、ずっと続けていきたいと思えるものは、読み書きすることくらいしかありませんでした。
僕は作家にはなれませんでしたが、いまではライターやブロガーとして活動できるようになったので、書いてきた時間は無駄にはならなかったと思います。
公募から離れて創作をしてみて、べつの仕事(仕事といっても半人前の在宅ライターですが)を持ったまま執筆する方が、僕には楽しかったし、フィクションの書きものだけでやっていくには、適性もなさそうだと感じていました。
ライターの仕事は、福祉関係のライターとして雇って貰っていて、自分と同じように病を抱えながら暮らしているひとの役に立てるところがあるので、個人的にやりがいのあるお仕事の内容です。
なので、日中は、いただいているライティングの仕事を続けていって、文学ブログ「もの書き暮らし」の記事を更新しながら、夜の残った時間で創作をつづけていく、という生活スタイルが一番いいように感じています。
もともと病棟にいて、何もできなかったところから、十年かけて日常生活に戻ってきました。そのあいだに精神的なところで支えになっていたのは、やっぱり小説の本を読んだり、書いたりすることでした。
プロの作家に憧れがないわけではないのですが、現実的な落とし所を探った結果、ライターやブログの仕事を本業にして、在野でちまちまと書きものを続ける方が、僕の性格に合っている気がします。
公募に出さなくなってからも、自分にとって書くことの意味はそんなに変わらなくて、むしろじっくりと時間を使い、焦らずに自分の語り方を探していけるようになったと感じています。
なので、今年も「一年かけて、ひとつの小説を書く」ということを目標に据えてみました。
noteでは、毎年「もの書きけいかく」を立てています。
今年は「2025年に書きたい、読みたい10のこと」をリストアップしました。
前編は、「書きたいもの」や「暮らし」にまつわる目標、後編は「読みたい本のリスト」について書いていますので、興味のある方は、お立ち寄りいただければ幸いです。
「もの書き暮らし」のブログの目標としては、今年中に100記事に到達するところを目指しておりますので、2025年もどうぞお付き合いくださいませ。
それでは、よいもの書きの年になりますように。
2025/01/15
kazuma