もの書きに必要な執筆用品をまとめてみた件
もの書きに必要な執筆用品、まとめてみました
これから小説を書いてみたい、という方にとって必要になるのが執筆用品です。
もちろん、ノートとペン一本さえあればどこでも小説は書けますが、Web上に作品を公開したり、公募に応募してみたりと創作活動を思い切り楽しみたいなら、執筆道具にこだわってみてもいいでしょう。
今回は、これから小説を書いてみたい方におすすめの執筆用品をまとめてみました。
アマチュアで十年以上にわたって小説を書いてきた管理人の経験から、あったら便利な執筆グッズや、これは持っておきたい、というこだわりの執筆アイテムをご紹介します。
創作をはじめるための執筆用品、必需品リスト
これから創作をはじめるひとのための必需品リストはこちら。
・ノートPC
・タブレット端末(+外付けキーボード)
・ポメラ
・執筆机と椅子
・筆記具(万年筆・ボールペン・鉛筆)
・ノート
それぞれ順を追ってみていきましょう。
ノートPC(Macbook Air)
まずは、ノートPCです。最近では、タブレット端末やスマートフォンで執筆する方も増えていますが、タイピングや作業効率でいうと、オーソドックスなノートPCをおすすめします。
最近のクラムシェル型のノートPCは、ほぼ完成形といってよく、とくにMacbook AirなどのApple製品は、これ1台で執筆環境を構築できるといっても過言ではありません。
僕自身は2020年に発売されたM1 Macbook Airを使用していて、トラックパッドがあるため、マウス不要で完結します。
執筆アプリの『Ulysses』や『Stone』、『egword universal2』など、文書編集をサポートする有料アプリが充実しているところが気に入っています。
ノートPCで執筆するだけなら、M1・M2チップのような高性能ノートPCはオーバースペックじゃないの、と思われるかもしれません。
しかし、スリーブからの起動の早さやアプリケーションのもたつきがまったくなく、ネットで情報収集する際にも快適なので、ノンストレスで執筆したい環境を作りたい方には、Macbook Airを一番に推します。
タブレット端末+外付けキーボード(iPad 無印 第10世代+Magic keyboard Folio)
もう一つの方法として、タブレット端末と外付けキーボードで執筆する、という方法があります。
僕も知り合いが使っているのを見かけたことがありますが、iPadに外付けキーボードを組み合わせて使っていました。とくに外出時に便利だったそうです。
iPadでも『Ulysees』といったアプリはありますし、外付けキーボードを自分好みのものにして選ぶこともできます。
スマートフォンのように直接フリック入力もできますので、新しい世代の執筆方法と言えるでしょう。
おすすめはiPad(第10世代・無印)にApple純正のキーボード『Magic keyboard Folio』を組み合わせることです。
『Magic keyboard Folio』にはトラックパッドも搭載されており、第10世代の無印iPadに装着すれば、モバイルノートのように使用できます。
ポメラ(キングジム DM250)
当ブログ『もの書き暮らし』で、何度も取り上げてきたポメラ。
僕もここ6年間は、ポメラの端末(DM100→DM200 →DM250)を歴代にわたって使用してきて、小説作品と『ポメラ日記』はすべてポメラで書いています。
とくに作品を書くだけなら、ノートと万年筆、ポメラがあれば十分ではないかと思っています。
最新のDM250では、アップロードの機能が充実して、noteやUlyseesといったアプリにポメラで書いた文章を直接流し込めたり、変換精度の向上(変換時の誤りも指摘してくれる)、バッテリーが丸一日持つなど、タフな執筆デバイスに仕上がっています。
インターネットのブラウジングはできないため、ストイックな執筆環境を作り上げたい方に向いている端末と言えます。
執筆机と椅子(ヤマソロ パソコンデスク/オカムラ ビラージュ)
基本的には自宅で小説を書くことになるかと思いますが、そこで必要になってくるのが執筆机と椅子です。
書きもの専用の机をひとつ用意しておくと、執筆のモチベーションが保ちやすくなるので、おすすめです。
それぞれの身長や体格に合った、ベストな机や椅子の高さというものがあるので、それを調べた上で購入すると吉です。
僕は作業用(ライティングや仕事の案件)のデスクに座るときは、高さが調節できるオフィスチェアを使用しています。
昔、ネットの記事で、スタジオジブリの宮崎駿監督がオフィスチェア(オカムラのビラージュ)を使っているところを見たことがあり、それと同じ椅子を使っています。
値段も他の高額なチェア(アーロンチェアやゲーミングチェアなど)に比べれば値ごろですし、シンプルでしっかりしているので気に入っています。
もう何年も使っていますが、へたりがなく、しっかりとした姿勢で作業ができるので、オカムラのビラージュはとくにおすすめします。別売のアーム(肘掛け)を付けると、さらに快適です。
筆記具(Parker 51・BLACKWING602)
小説原稿は手書き派、という方におすすめしたいのが万年筆。
インクを補充しながら長く使っていける万年筆は執筆の心強い相棒になります。
万年筆でおすすめのブランドはParker(パーカー)。とくに1940年代に流行した『パーカー51』のモデルは、三島由紀夫も所持していた一本として有名です。
現在は復刻モデルが販売されており、当時のモデルのフードニブのデザインを再現。『他の惑星から来たペン』と呼ばれた美しいフォルムに惹かれます。
筆記具は鉛筆派の方に試していただきたいのは、BLACKWING(ブラックウイング)の鉛筆。
とくにBLACKWING602は発売当時、米国の作家、トルーマン・カポーティが愛用していたモデルと同じ型番の商品でもあります。
元々はエバーハード・ファーバー社というドイツの筆記具メーカーが製造していたもので、作家のジョン・スタインベック、建築家のフランク・ロイド・ライト、ディズニー創業者のウォルト・ディズニー、作曲家のレナード・バーンスタインなど、著名人がこぞって使用したことから、カルト的な人気を誇った鉛筆です。
BLACKWINGは一旦、1998年に製造が終了しますが、その後、パロミノブランドから復刻版が発売され、現在に至ります。
BLACKWING602のモデルには、『HALF THE PRESSURE, TWICE THE SPEED(筆圧は半分、筆速は2倍)』と、当時の謳い文句が刻まれています。
筆記には『602』、もしくは『NATURAL』が向いています。何本か書き比べましたが、とくに『MATTE(マット)』も面白い書き味でおすすめ。これまでにない鉛筆の筆記体験ができます。
ノート(満寿屋 MONOKAKI/ロイヒトトゥルム1917)
手書きであればノートにもこだわりたい、そんな方におすすめするのが満寿屋の『MONOKAKI』ノートです。
満寿屋はもともと原稿用紙で有名なメーカーで、『MONOKAKI』ノートにはオリジナルのクリーム紙を使用。
絶妙な色合いのノート紙は目にも優しく、書き心地は滑らかで引っかかりがなく、万年筆を使ってもインクが裏抜けする心配はありません。
見返しには下敷きとなる厚紙が挟まれており、ノートカバーと併せて使用することで、ストレスなく筆記ができます。
僕はこのノートを使ってからは、他のノートには戻れなくなってしまったので、行きつけの文具屋さんで使い切るたびに買いに行っています。
表紙には越前和紙が使われており、ノートそのものの手触りも素晴らしいです。
表紙のデザインは墨色の切り絵が採用されており、万年筆や鉛筆、インクなど、執筆にまつわるデザインなので、書く意欲を高めてくれますね。
外にノートを持ち出す際には、ロイヒトトゥルム1917のハードカバーノートを使います。
昔はモレスキンを使っていたのですが、ロイヒトトゥルムにはページのナンバリングがあり、縦長のフォルムになっていて、文字数も多く書けるメリットがあります。
サイズはどこにでも持っていけるポケットサイズ(A6)。万年筆の裏抜けもほぼありません。ハードカバーでゴムバンドも付いており、適当に鞄に放り込んでおいても、気兼ねなく使えます。
アイデアなどを出先で思いついたときに書き留めておくことに役立ちますし、なんならこの小さなロイヒトトゥルムだけで短編小説を書いたこともあります。(僕の代表作のひとつ、『ハイライトと十字架』はこれで書きました)。
カラーバリエーションも豊富なので、毎回、気分に合わせて色を変えています。
まとめ 執筆スタイルに合わせて、好みの執筆環境を構築してみよう
以上が、もの書きをはじめるときに持っておきたい必需品のリストでした。
次回の記事では、あると便利な執筆グッズのリストも作ってみようかなと思います。
ぜひ、お気に入りの執筆用品を見つけて、小説を書いてみてくださいね。
2023/07/07
kazuma