「HSP/繊細なもの書きさん向け遮音イヤホン、Shure SE215(SPE)レビュー」
小説の原稿や文章を書くときに、周囲の音が気になって思うように執筆が進められなかったことはありませんか? 僕自身も在宅ライターとして活動していて、周囲の騒音に悩まされた経験があります。
今回は、静かな執筆環境を手に入れたいと考える方に向けて、おすすめの遮音イヤホン、『Shure(シュア)SE215 special edition』をレビューしていきます。
ものを書くなら静かな環境で
ものを書くときに重要になってくる要素のひとつに執筆環境があります。
文章を書くことは、言葉を思い浮かべながら書き留めていくという作業の繰り返しなので、その流れを阻んでしまう騒音があると、文章が歪んでしまったり、自然な流れで書けなくなることがあります。
喫茶店の店内など、適度な雑音がある方が落ち着いて書けるという方もいますが、執筆環境にはある程度の静けさと落ち着きのある場所でないと、腰を据えて書くことは難しいでしょう。
実際に、プロの作家が作品と向かい合うためにホテルやアパートの一室を書斎として借り上げて執筆する(いわゆるカンヅメ)、という話は耳にしますし、昔の文豪であれば、川端康成や三島由紀夫が山の上ホテルに滞在していた話は有名ですね。
とはいっても、そうしたお部屋を日常的に借りるのは費用面で難しいですから、そこで役立つのが遮音イヤホンというわけです。
もの書きにはHSP/繊細な気質の方が多いという話
もともと、もの書きなどのクリエイターにはHSP(Highly Sensitive Person)気質の方が多いという話があります。
他のひとでは感じ取ることのできない細やかな差異まで感じ取って言語化できるからこそ、外部からの音をシャットアウトすることが難しい、という特徴があります。
こうしたHSP/繊細なもの書きさんの執筆環境の構築におすすめしたいのが、『Shure SE215 special edition(SPE)』です。
Shure SE215(SPE)は、アナログイヤホンとして最強の遮音イヤホン
『Shure SE215(SPE)』をもの書きの方におすすめするポイントは3つです。
・1万円台のカナル型イヤホンとして圧倒的な遮音性能
・ノイズキャンセリング(ANC)に比べて自然な減音
・老舗の音響メーカー『Shure』の音質で、執筆の気分転換に
①1万円台のカナル型イヤホンとして圧倒的な遮音性能
遮音の性能についてうたっているカナル型イヤホンは多く存在しますが、そのなかでも『Shure SE215(SPE)』は群を抜いているといってよく、トップクラスの遮音性能を誇ります。
実際に装着してみると、周囲の雑音がほぼ半減されるような感覚で、最大遮音性能は「37db(デシベル)」となります。
この遮音性能は通常の耳栓と同等か、それ以上の遮音性能を持っているといえる値で、さらに一般のノイズキャンセリング機能では対応しづらい人間の声にも有効です。
周囲の会話の内容が聞き取れなくなるレベルの遮音なので、SE215を耳栓代わりに使用することで雑音を低減した状態での執筆が可能になります。
またスマートフォンやミュージックプレイヤーから音楽を流せば、外部からの音はほぼ完全に聞こえなくなるため、音楽を掛けて「ながら」作業を好む方に向いているイヤホンです。
②ノイズキャンセリングに比べて自然な減音
一般的なノイズキャンセリング機能は、いわゆるアクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)と呼ばれるもので、これはデジタル信号によって雑音と逆位相の音をぶつけて消音するという技術を使っています。
こうしたノイズキャンセリングは高い静音性が保たれる一方で、自然な減音の仕組みではないので、実は長時間のリスニングには向いていなかったり、ひとによってはノイズキャンセリング機能を使うことで疲れやすかったり、違和感を感じることがあります。
一方、『Shure SE215』の減音の仕組みは、パッシブ・ノイズキャンセリング(PNC)というもので、これは物理的にイヤホン本体とイヤーチップで耳を塞いで減音する、アナログな方法です。
耳栓で減音する原理と何ら変わりありませんので、密閉型のカナル型イヤホンに抵抗がなければ、一番におすすめできるアナログイヤホンになります。
③老舗音響メーカー『Shure』の音質で、執筆の気分転換に
Shure(シュア)は米国の老舗音響メーカーで、プロのアーティストの舞台音響、ライブパフォーマンスでも使用されているマイクやイヤホンを販売しています。
『Shure掛け』と呼ばれる、イヤホンコードを耳の後ろ側に回す独特の装着方法は、Shureのカナル型イヤホンが流行するきっかけにもなりました。
音質としては『ShureSE215(special edition)』は一般のリスナー向けにチューニングされていて、低音のロックやポップスなどが聴きやすくなっています。
中音域から高音域までほぼオールマイティに対応しているといってよく、クセのない音質を楽しめます。
1万円台のカナル型イヤホンとしては、他メーカーの音質と比べても遜色ありませんので、執筆の気分転換として手軽に聴く分には十分な音質です。
また『Shure SE215(SPE)』はゲーミングイヤホンとしても定番の商品で、執筆の息抜きにゲームを高音質で楽しみたい方にも向いています。
新色の「パープル」は洗練されたお洒落なカラーリング
これから「Shure SE215(SPE)」を購入する方におすすめしたいのが新色のパープルカラーのモデルです。
こちらは2022年9月30日より販売開始となったもので、「SE215 Special Edition カラー投票」というShureのユーザー投票により発売が決定したモデルになります。
クリアパープルの独特な色味が、都会的で洗練されたカラーリングでお洒落です。サイバーパンクなどが好きな方にもぴったりのモデルではないでしょうか。
スマートフォン端末としてiPhoneをお使いの方は純正のLightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタを使用することで、『Shure SE215(SPE)』と接続し、音楽を聴くことができます。
なるべく安く「Shure SE215(SPE)」のイヤホンを手に入れたいという方にはイヤホン・ヘッドホン専門店の「e☆イヤホン」で新品・中古品の販売があります。
中古品に抵抗がなければ、「Shure SE215(SPE)」の本体を購入し、イヤーピースのみを交換する形でお安く手に入れることもできます。
まとめ Shure SE215(SPE)で快適な執筆環境を手に入れよう
遮音イヤホンの『Shure SE215(SPE)』はライターの僕自身も愛用しているモデルで、とくに在宅での作業時に役立っています。
騒音はいつ発生するか分からないものなので、一本持っておくと、執筆時のお守りがわりになるでしょう。
ぜひこういった執筆グッズを活用して、ストレスの少ない環境でもの書きを楽しんでみてくださいね。
(了)